こんにちは、岐阜県の飛騨高山で動画制作をしているシュウジです。
今回は以下のお悩みについて、プロの動画クリエイターの目線で詳しく解説していきます。
- 動画制作を依頼する流れを知りたい。
- 動画制作を依頼してから納品までの内容を知りたい。
- 動画を制作するのにどれくらい時間がかかるのかを知りたい。
動画を制作するにはかなりの時間が必要です。全体的な流れを把握することで、動画が必要なタイミングから制作会社に依頼する期日を逆算することができます。
この記事を読むことで、動画制作の流れがわかり、最適なタイミングで動画を得られ、効果的なマーケティング活動の役に立てるでしょう。
動画制作依頼の流れ
動画制作を依頼する際、基本的な流れを掴むことで、スムーズな進行が期待できます。まずは、以下のステップを確認しましょう。
- 依頼準備
- 打ち合わせ
- 見積り提案
STEP①:依頼準備
動画制作を依頼する前に、自身の要望を明確にしておきましょう。
要望が明確であるほど、打ち合わせ時にも効率的に情報を伝えることができます。
可能な限り抑えておきたい要望
- 目的:動画を制作する背景や目的
- ターゲット視聴者:ターゲットの特徴や興味・ニーズ
- 動画の長さ:短編の動画なのか、長編のものなのか
- 予算:制作にかける予算の上限
- 納期:動画が完成してほしい日時や期間
- スタイル:アニメーションや実写、希望する動画のスタイルや雰囲気
- 必要な内容:動画内で絶対に伝えたいメッセージ
- 動画のメインとなる公開先:YouTube、Instagram、企業の公式サイトなど
- 使用音楽、ナレーション:特定の音楽やナレーターの声を使用したい場合
- ロケ地:特定の場所で撮影を行いたい場合
- キャスト:登場させたい俳優、タレント、スタッフなど
以上の要望をあらかじめ明確にしておくことで、制作会社との打ち合わせがスムーズになります。さらに、具体的なイメージが制作会社に伝わるので、期待通りの動画が制作される可能性も高まるでしょう。
STEP②:打ち合わせ
制作会社との初回の打ち合わせでは、自分の要望や目的をしっかりと伝えることが大切です。また、予算や納期などの制約事項もこの段階で伝えておくと良いでしょう。
要望をしっかりと制作会社に伝えることで、制作側と依頼者との完成イメージを近づけることができます。
すると、修正回数を減らせ、予算内での制作が可能となります。
実は動画の詳細なイメージをつかめていない依頼者は多いです。しかし、目的はあるはずなので、動画の視聴者からどのような結果を得たいのかをしっかり伝えるようにしましょう。
STEP③:見積り提案
制作会社は打ち合わせをもとに、見積りや制作の中身を提案します。
この段階でしっかりと、目的や要望に合った内容かを確認しましょう。そして、このタイミングで必要があれば修正や、追加の要望を伝えることが大切です。
最初の段階で認識の違いや誤解があれば、後の工程で大きな手戻りや追加のコストが発生するからです。
また、見積もりも想定の予算に納まっているか。もっとも効果的な内容になっているか。見積もりの内容に疑問点があれば、率直に担当者に確認するようにしましょう。
見積もりでは以下の条件を確認することも重要です。
- 無料の修正回数
- 納品予定日
- 納品フォーマット
- 撮影条件 など
動画制作費用の相場についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【撮影】動画制作の流れ
撮影型の動画制作の流れをご紹介します。制作期間は、依頼から納品まで数週間から約3か月程度が目安です。
撮影型は大きく分けると6つのSTEPに分けられます。
- 企画提案
- ディレクション・台本制作
- 撮影
- 動画編集
- MA(音入れ・ナレーション収録)
- 納品
①企画提案
まず制作会社は、依頼者の要望や目的に合わせた具体的な方向性や内容の提案を行います。
これは依頼者のニーズに合わせ、効果的な動画を制作するためです。また、依頼者の競合やターゲット視聴者について調査し、差別化された内容やアプローチを提案する、マーケティングに強い制作会社もいます。
具体的には、一般的な企画書として以下の内容が共有されます。
- 動画の目的
- 動画の方向性やコンセプト
- ターゲット視聴者
- 動画の大まかなストーリー
- 絵コンテやラフ画
- 動画の尺
- 動画の制作スケジュール
依頼者は企画書にしっかりと目を通し、内容を把握しましょう。
目的に合わせた効果的な動画を制作するためには、依頼者と制作会社が共通の理解を持つことが大切です。
②ディレクション・台本制作
企画内容が決定すれば、次に行うのはディレクションと台本制作です。
企画段階で決めた大まかなストーリーを、より詳細な内容を台本に落とし込みます。そして、ここでの方向性や内容の決定が、動画の仕上がりに大きく左右します。
ディレクションでは以下の内容を決定します。
- 必要なキャスト・スタッフ
- 撮影場所
- 撮影・ロケハンの日程
- 使用する音楽や効果音
- 香盤表(撮影時の詳細なタイムスケジュール)
ディレクションでの決定事項をベースに、台本を制作します。よく練られた台本だと、撮影や編集がスムーズに行え、伝えたいメッセージが効果的に視聴者に届きます。
台本は動画制作の骨格のようなもの。
依頼者と制作会社がお互いに気になる部分はしっかりと意向を伝え、確認し、台本を完成させましょう。
③撮影
撮影は、計画と準備がていねいにされていれば、スムーズかつ高品質な動画が期待できます。
まず、機材の準備。カメラ、レンズ、照明機材、マイクなど、必要な機材や小道具・大道具などを選定し、撮影現場に手配します。
そして当日、撮影スタッフ同士でスムーズな連携が取れることも大切です。そのため、制作会社は完成した台本を元にリハーサルも行います。
最後にいよいよ本番撮影。基本的には実写動画は動画完成後に修正はできません。そのため、撮影当日は必ず依頼者が現場に立ち会うようにしましょう。
例えば実際に撮影してみて、「違う角度で撮ってほしい」「背景を別のモノにしたい」「キャストの声に勢いがほしい」など、要望が出てくることもあります。
撮影終了後に再撮影が必要になると、追加費用がかかってしまうので要注意です。
④動画編集
動画編集は、本番で撮影された素材を組み合わせて、ストーリーやメッセージを効果的に伝える工程です。
絵コンテに沿って、ロゴや画像素材、テロップを入れ、映像をつないで1本の動画に仕上げます。
そして依頼者は編集した動画を試写し、編集の微調整・修正箇所の要望を制作会社に提出します。
最後に不満を残さないように、素材やテロップの色味など、気になるところは制作会社にしっかりと伝えるようにしましょう。
⑤MA(音入れ・ナレーション収録)
MA(Multi Audio)とは、動画に入れる音を調整する作業です。
依頼者から編集の完了が出れば、MA作業に入ります。
MAは動画の雰囲気やメッセージを強化する重要な作業です。適切なナレーションやBGM、SE(効果音)は視聴者の感情を刺激し、注意を引き付ける力があります。
MAも撮影同様に、後からの修正ができないため、一般的に依頼者の立ち会いが必要です。
ナレーションの声のトーンや選択されたSEが気になる場合は、その場で制作会社に伝えるようにしましょう。
⑥納品
MAが終われば、いよいよ納品です。
まずは仮データとして、動画が依頼者に送られてきます。
依頼者は最終チェックをし、修正箇所があれば制作会社に伝えます。
そして、修正箇所がなく依頼者が納得する動画に仕上がったら、完成データが制作会社から送られ、納品となります。
【アニメーション】動画制作の流れ
アニメーション動画も撮影と流れはほとんど一緒です。制作期間は、依頼から納品まで数週間から約3か月程度が目安といえます。大きな違いは、撮影がなく素材(イラスト)制作の工程が入る点です。
- 企画提案
- ディレクション・台本制作
- 素材制作
- ナレーションの録音・BGMの決定
- 編集
- MA(音入れ・ナレーション)
- 納品
①企画提案
撮影と同様に、まず制作会社は、依頼者の要望や目的に合わせた具体的な方向性や内容の提案を行います。
- 動画の目的
- 動画の方向性やコンセプト
- ターゲット視聴者
- 動画の大まかなストーリー
- 絵コンテやラフ画
- 動画の尺
- 動画の制作スケジュール
アニメーションは撮影に比べると自由度が非常に高いです。
そのため、撮影以上に依頼者と制作会社でイメージのずれが発生しやすいともいえます。
具体的な完成イメージを共有できるように、参考事例を複数用意しておくことも大切です。
②ディレクション・台本制作
制作会社は企画内容を元に、ディレクションおよび台本制作を行います。
アニメーションの流れを、絵コンテを作成の上、詳細なカットなどを決め、各シーンでのナレーションやキャラクターのセリフ、BGMなどを詳細に決めた台本が作成されます。
ディレクションの段階で、正確な意図やメッセージを伝え、ビジョンを共有しましょう。アニメーションを制作する土台を築くことができます。
③素材制作
台本が完成したあとは、アニメーションの素材作成の段階にはいります。ここでは、アニメーション全体の印象や品質が決まります。
主に作成する素材は、以下の3つです。
- キャラクター
- 背景
- シーン
依頼者はこの3つの素材を必ず確認しましょう。イラストでは気にならなかったけど、動画になると色味が気になる。ということは稀にあります。
アニメーションでは多くの素材を使用します。動画が作成されてから修正となると、膨大な素材を修正しなければいけません。
そのようなことがないように、素材を制作するタイミングでしっかりとテイストを確認しましょう。
もし、依頼者があらかじめ素材を用意している場合は、費用や制作期間を削減することができます。
④ナレーションの録音・BGMの決定
予算をおさえた動画の場合、素材制作の段階でナレーションやBGMを入れることが多いです。
なぜなら、アニメにセリフを吹き込むよりも、ナレーションに合わせて素材を動かしやすいからです。
BGMは制作会社がすでに用意しているものから使われることもあります。
もしオリジナルの音源を使用する場合は、後の工程の「MA」で作曲が行われます。
もし、有名アーティストの楽曲を使用する場合は、JASRAC(ジャスラック)の事前同意と、楽曲の使用料を支払う必要があるため注意しましょう。
⑤編集
素材やBGMが揃ったら、アニメーションの編集作業が始まります。
ここで、アニメーターは各素材を連続して動かし、流れるような動画を作成します。
この編集作業は、アニメーションの質を大きく左右するため、最も手間と時間がかかるステップです。
アニメーターの技術力によって、動画が視聴者に与える影響は大きく変わります。
アニメーション動画を依頼する場合は、アニメーターが過去にどのような作品を手掛けてきたのかをしっかりチェックするようにしましょう。
⑥MA(音入れ・ナレーション)
編集作業が終了すれば、MAに移ります。
MAでは、アニメーション編集が済んだ動画に、セリフを吹き込んだり効果音を加えていきます。
MA終了後は修正することはできません。
そのため、依頼者は立ち合い、気になる点は修正を繰り返して完成に近づけていきましょう。
⑦納品
MAが完了すれば、いよいよ納品です。
制作会社は依頼者に、仮データを納品します。
依頼者はデータを確認し、動画に違和感がないか、修正箇所を最終チェックしましょう。
依頼者が納得のいく動画に仕上がれば、本データを納品し、動画制作は完了です。
動画制作会社の選び方
撮影でもアニメーションでも、動画制作会社選びはとても重要です。
予算内で効率的に自分の目的を達成できるかは、制作会社次第だからです。
動画制作会社を選ぶポイントは次の通り。
- 制作実績を確認
- 提案力・企画力の有無
- 担当者との相性・コミュニケーション能力
- 料金設定を比較
- 無茶なスケジュール管理をしていないか確認
- アフターフォローの有無
制作会社選びで失敗したくない方はこちらの記事をご覧ください。
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まとめ:動画制作の流れと各工程のポイントを把握しよう
今回は動画制作の流れについて解説しました。
- 企画提案
- ディレクション・台本制作
- 撮影
- 動画編集
- MA(音入れ・ナレーション収録)
- 納品
- 企画提案
- ディレクション・台本制作
- 素材制作
- ナレーションの録音・BGMの決定
- 編集
- MA(音入れ・ナレーション)
- 納品
各工程のポイントをおさえておくことで、納期を逆算したり、視聴者に与えたい効果を制作会社に的確に伝えられるので、動画制作が依頼しやすくなります。
もし、少しでもコストダウンをしたいなら、フリーランスに依頼するのもアリでしょう。打ち合わせから納品まで一括して個人で担当しているので、係わるスタッフの人件費などを削減できるからです。
動画制作の流れを把握して、コストパフォーマンスが高い依頼先を見つけましょう。
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